日本の茶書(1)

はじめ薬として飲まれた茶は、やがてその風味を愛されて文人の間に流行し、「わび」文化の主役として彼らの思惟をふかめた。
その多様な展開のあとを、諸文献によって再構成する。
第1巻は、『喫茶養生記』『喫茶往来』『山上宗二記』『分類草人木』『古田織部伝書』『南方録(覚書)』を収録。
巻頭に「茶書の歴史」(林屋)を付す。
有名無名を問わず、正・続合わせて200余の人物評伝を収める。
とりあげられた畸人すなわち扶桑隠逸の高士たちは、著者の筆によって躍動し、いわゆる畸人伝の類書を圧して古典としての光彩をはなつ。
明治初期に女学生生活を送った母の千世。
大正期から昭和期の婦人運動・社会主義運動の指導者として、夫山川均とともに幅ひろい活動をした菊栄。
新しい時代を手さぐりで生きた母娘2代の記録。
19世紀末の甲骨文の発見は、中国の神話・伝承の世界を探る窓口を開いた。
本書に収録された四百数十片の甲骨文をたどりながら、読者は殷王朝の構造や殷人の内面世界に導かれる。
『金文の世界』(184)の姉妹篇。
オランダ東インド会社は、その拠点をバタヴィア城に置いた。
本書は、アジア各地から本国に送られた膨大な報告書のなかから日本・台湾に関する部分を抄出したもので、その史料的価値はきわめて高い。
第2巻は、1640年から45年まで。
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